お茶は、日本でも古くからよく飲まれてきたが、最近では紅茶やコーヒーが好
まれるようになって、むかしに比べるとその消費量が少なくなって来たらしい。
 そんなこともあってか、茶の試験場と生産農家の人たちが一緒になって普及の
ための宣伝活動をしていた。お茶の展示の他には体験コーナーもあって、手もみ
の方法や焙じる方法を教えてもらった。少量の番茶を焙じてからお湯を入れて飲
む方法は、味も香りも楽しめてなかなかおいしい。これは古くなったお茶でもで
きますよとも教わった。
 それからはお茶にも興味が湧いてきて、番茶や古くなったお茶を焙じて飲むよ
うにしている。飲むまでに今までよりも少々の時間は必要だが、紅茶やコーヒー
を飲むのも同じだからお茶も焙じて味と香りを楽しんでいる。すると不思議にも
味が微妙に違うのである。
 お茶を焙じるにはフライパンや専用の急須が市販されている。
 
 お茶の葉を収穫する木は緑茶も紅茶もウーロン茶もみな同じで、それぞれ加工
方法の違いによるものである。しかし、それに適した木の品種があるらしい。
ホームセンターの園芸売り場で見たお茶の木
 ホームセンターの園芸売り場で見たお茶の木
ホームセンターの園芸売り場で見たお茶の木
 
 お茶の木は園芸店やホームセンターで売っている。いつでも置いているもので
もないが、秋から春にかけて鉢植えにしたものをときどき見かける。
 小さなポットに植えてあるから、買ってきたら庭や大きな鉢へ植え替える方が
良い。庭植えの方が管理が楽であるが、鉢植えにして花や実を楽しむのも良い。
 
 お茶にして飲みたいのであれば少なくとも数本以上は植える必要があるだろう。
 植え替えの時期が、もし寒い時期であればできるだけ根鉢を崩さないようにし
て植える。
 茶の木は丈夫で大概の土壌に生育できるが、庭に植える場所は日当たりがよく、
水はけの良いところがよい。まず大きめの穴を掘り、先に堆肥をすき込んでおく。
植え終えた後は十分に水を与える。
 観賞を兼ねて鉢へ植えるときは大きな鉢が良いが、苗が小さいうちは根腐れを
するから、まず6号ぐらいの鉢へ植えて、2~3年に一度の植え替え時に木の大
きさに応じて大きな鉢にする。活着するまでは水やりを忘れないように注意する。
 肥料は春先と初秋ごろに油粕や化成肥料を十分に与える。5月の八十八夜は茶
摘みの時期だが、今年は新芽を摘まないで、まず木を大きくしよう。
 萌芽力が強いから、枝が伸びたときは剪定して側枝を多く出すように樹形を整
えて行く。木の高さを揃えると新芽が摘み取りやすい。
お茶の花
  お茶の花と実
お茶の実
 
 お茶葉がたくさん取れなくても乾燥した葉を粉末にして料理や菓子に入れたり
することもできる。レストランで片面に衣をつけた葉の天ぷらをいただいたこと
がある。古い本には茶殻を醤油で煮て佃煮にしたと書いてあった。
 花や実は生け花としても利用できる。
 
 お茶の展示会を見てからは生薬屋さんも街へ出て、もっと薬草の普及活動をし
て行く必要があるようにも思った。