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民間薬と漢方薬



~民間薬と漢方薬ってどこが違うの?~

実際、民間薬も漢方薬も天然物である植物(草や根など)や動物を使っています。

では、「民間薬とは・・・」
頭痛・ケガ・せき・むくみなどの症状があるとき、用いる薬草で
お医者さんの診断を受けずに家庭で飲まれてきました。
また、健康増進や下痢・便秘などの症状をやわらげたいときにも用いられます。
民間薬は単味(ひとつだけ)で使われることが多く、
お茶代わりとしても飲め、誰でも利用することができます。
民間薬といえども漢方薬で使う生薬とほとんど同じ物が使われています。
昔のひとたちはみずからの山で取ってきたものをそのままもしくは乾燥させたものを
使っていましたが、最近は薬草が身近に生えていない場合が多いので
薬局や薬店で買って使う方が増えています。

それに対して「漢方薬とは・・・」
むずかしい漢字がズラズラと並んでいたり、飲みにくいなどといった印象もありますが、
漢方薬は漢方医が患者さんの体質や病状を診断して処方されます。
通常は、いくつかの生薬を組み合わせたもので、同じ症状でもその人の体格や体質により
違った処方になることもあります。また、同じ処方を全く異なる目的で使うこともあります。