生薬の玉手箱
まえがき
《生薬の玉手箱》は
当社情報誌「ウチダの和漢薬情報」(毎月10日発行)に1991年10月より掲載されてる生薬紹介です。
2024年3月で掲載は390回を数えました。
まえがき
ここ数年来の漢方ブームの中で、病院で処方される漢方薬は年々増加し、また、 滋養強壮ドリンク剤やどくだみ茶など健康関連商品の消費の増加は著しい。
経済の発展に伴い消費者の健康に対する関心が高まる中で、生薬の需要も増えている。 しかし、製剤の中身である各生薬の品質にまで関心を持つ人がどれほどいるのであろう。
生薬の多くは、植物、動物、鉱物などに由来するため、化学構造や薬理作用が 詳細に分かっている西洋医薬品とは異なる様々な性質を持っている。
この《生薬の玉手箱》においては、各生薬を順に紹介すると同時に、その中で 生薬の性質というものを合わせて紹介していきたいと思う。(1991年10月15日)