| |
| 薬用のオウレンは林間栽培や、畑栽培でも遮光した下で栽培されるから、光 |
| 量が弱く、一度にたくさんの花が付くことは無い。それで花の咲いているのを |
| 見つけた時は見とれてしまう。 |
| オウレンを鉢に植えて観賞用に栽培しているが、つぼみが見えてから花が咲 |
| いて、果実がはじけるまで、実に長い期間に亘って楽しめる。 |
| |
| オウレンには種類がたくさんあって、薬用にはセリバオウレンやキクバオウ |
| レンが栽培される。そして丹波オウレンとか、越前オウレンのように産地によ |
| って名がつけられている。 |
| この他にも山に自生していて、花がウメの花に似ている梅花オウレンがある。 |
| この仲間は根茎が細くて、薬用には使われないが、草姿が小さい割には大きな |
| 花を咲かせるから、観賞用として鉢に植えて楽しむ人も多い。 |
| 山野草を取り扱う店では、キクバオウレン、セリバオウレン以外にもコセリ |
| バオウレン、北山オウレン、日向オウレン、越路オウレンなどのようにたくさ |
| んの種類のオウレンが売られている。いろいろなオウレンを園芸植物として、 |
| 産地、花や葉の大きさや形の違いで分類してあるようだ。 |
| この他にも中国産の三つ葉オウレン、丸葉オウレン、青花オウレンなどの名 |
| で数品種売られていた。 |
| |
| オウレンを入手するには春先の今頃が最も良い時期で、花の付いた鉢植えが |
| 市場にたくさん流通しているからである。 |
| 花を楽しんだ後に株分けや植え替えをするとよい。売られている苗はビニー |
| ルポットに植えたものが多いから、化粧鉢に植え替えると見栄えもよくなる。 |
| |
| オウレンは草姿が比較的小型であるから、鉢は3〜4号のものが良いだろう。 |
| 浅型の山草鉢などがよく似合う。 |
| 培養土は赤玉土、日向土、鹿沼土の等量混合した培養土を用いる。植える前に |
| 篩で小粒、中粒、その他のように粒の大きさを選別して置く。市販の培養土は |
| 小粒、中粒、大粒に分けて売っているのがあるから、それを適当に組み合わせ |
| て用いてもよい。培養土が少量だけほしい場合は、園芸店で取り扱っている山 |
| 野草用の培養土を用いるのが便利である。 |
| |