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栽培こよみ 第97回


 ナズナ アブラナ科

 1月に入ると七草粥の材料となる七草が八百屋やスーパーの店頭に並ぶ。それ
を準備する光景がテレビで放送されていた。当日に間に合うようにアルバイトの
人たちが忙しそうに七草をパック詰めにしていた。
 最近は七草を集めよとしてもなかなか難しくなってきた。それでパック入りの
七草が販売されるようになったのであろう。
 
道端でナズナをたくさん見つけた 道端でナズナをたくさん見つけた 道端でナズナをたくさん見つけた
道端でナズナをたくさん見つけた
 
 でも近くに畑や田があれば探してみよう。
 ナズナとハコベは見つけられると思うがゴギョウとホトケノザがなかなか見当
たらない。セリも田の水の取り入れ口などの少し湿ったところに見かけたが、今
は少なくなった。
 七草も栽培しなければ手に入らなくなって来たのであろうか。そう言えば昨年、
園芸店でナズナの種が野菜種子と一緒に販売されていた。
 
 ナズナは地方によってぺんぺん草とか三味線草と言うところがある。三角形の
実が三味線の撥に似ているからだそうだ。
 ナズナの種子は芽を出して葉を放射状に広げるロゼットと言う形をとる。暖か
くなるとその中心から花茎を伸ばして、その先に小さな白い花を咲かせる。
 ナズナはアブラナ科で花弁は4枚ある。花を咲かせた後には三角の撥型の実が
ぎっしりと並んでついている。普通は虫が花粉を仲介して種子ができるのだが、
虫の少ない冬でも実を結ぶのはどうしてなのだろ ナズナの花
うか。
 ナズナの花はおしべが6本で、その内の4本が
長くて2本が短い、4強雄髄になっていて、花が咲
いてから時間がたつと虫が来なくても自ら受粉で
きるようになっていることを多田多恵子の著書を
読んで知った。それで確実に多くの種子を作り出
してどんどん増えて行くらしい。
 
市販の種 市販の種 花が咲き実をつけた
秋に市販の種を蒔いてみた。まだ小さな株だが、花が咲き実をつけた。
 ナズナの収穫は花芽の出ていない株をロゼット状のまま株元から切り取る。ゆ
でて、汁の実、お浸しや胡麻和えがおいしい。一般の葉菜類に比べてもタンパク
質に富み、カルシウムや鉄分、ビタミンAを多く含む。
 ナズナは薬用に食用にもっと利用されてもいい植物のように思う。

(2016年1月1日)