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歳時記


「暑さ寒さも彼岸まで」
 
 秋分の日も過ぎ、朝晩肌寒さを感じる季節になりました。
この頃は風に注意が必要といわれています。
大型台風来襲時期であり、また、風邪にも注意が必要です。
これまでのような、夏の布団では朝晩さむくて、風邪を引いてしまいます。
 
 そして、戸外ではヒガンバナの花が咲いています。
彼岸の頃に咲くから「ヒガンバナ」と名がついたそうですが、今年の夏は非常に暑かったことから、
植物の成長にも何か変化が見られるのではないだろうか。と思っていました。
しかし、昨年と変わらずこの頃には、当然のように真っ赤な花が見られました。
 
 以前、「昔、むくみにヒガンバナの根をすりおろして足の裏に貼った。」と80歳半ばのおばあちゃんに聞きいたことがあります。
その後、中国ではヒガンバナの鱗茎を「石蒜(セキサン)」と称し水腫などに外用されることを知りました。
今では、このような民間療法もずいぶんと消え去られているように思います。
おばあちゃんの知恵袋を開いてみると中にはたくさんのものが詰まっていることでしょう。
どうにか開いてみたいものですね。
(ヒガンバナの鱗茎を扱うときの注意として、有毒物質リコリンが含まれていることを忘れないで下さい。)