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歳時記


 
 新年の準備
 
 今年も残り少なくなりました。しかし、もう一つ、忘れてはならない新年の
準備がありました。家のスス払い、それに門松やしめ飾り、お節料理も準備し
なければなりませんね。
 
 正月は一年の健康と幸せを授けてくれる年神様を迎えるお祭りです。天から
降りてくる神様の目印に、門松を玄関に飾ります。
 
 床の間にはおめでたい書画の掛け軸と鏡餅を飾ります。お正月に家族でいた
だくお屠蘇、お節料理と、雑煮の用意ができるとこれで準備万端、やっと一年
も終わったなと、実感します。
 
 そうそう生薬が、われわれの生活に欠かせないものであることはこれまでお
話してきましたが、このお節料理にも生薬が大活躍しているものがあるのです。
それは栗の蜜煮と栗きんとんです。栗のきれいな黄色はクチナシで色づけしま
す。使い方は簡単で、クチナシの色素は水によく溶けますから、乾燥した果実
をいくつかに切って水に浸すか、煮出してこれを栗やサツマイモと一緒に煮る
だけです。
 
 
 この色素、染着性が良いので、布に包んで使
うと2,3回は使えるようです。しかし、クチ
ナシは苦みがあるので色を付けた後に流水で
苦みを取り除くのがポイントと日本料理の達
人から聞きました。
 
 同じ黄色の色素にウコンがあります。乾燥して粉末にしたウコンの色素、タ
ーメリックはカレー粉に使われています。こちらの色素は水には溶け難いです
が、アルコールや油にはよく溶けますから、カレー粉のほか、油を使った炒め
物や肉料理によく合います。
 
 どちらの色素も耐熱性は優れていますが光に弱いので、余分な光に当てない
工夫が、きれいでおいしく見せるコツかもしれません。
 


(2008年12月31日)