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薬草写真展示室

2013年6月 
 
エンレイソウ

北海道から九州までの山地の林内などで見られます。茎の先に大きな3枚の葉を輪生し、その真ん中に茶色の花を咲かせます。この花には花弁が無く、萼片だけです。和名の延齢草から、山野草の愛好家からも人気のある花です。
民間では根茎を乾燥して胃腸薬とするようです。
エンレイソウ
エンレイソウ
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サンカヨウ

山の麓に、毎年花の咲く場所は知っていますが、その時期は少し異なります。ところが今年はサンカヨウもシラネアオイもきれいな花をつけていました。 大きな葉の上に純白の花を数個付けます。群落をつくるので、その光景は実に見ごとです。薬用には根茎を乾燥して用います。
サンカヨウ
サンカヨウ
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ゼニアオイ

ヨーロッパ原産の植物ですが、日本には江戸時代に渡来したようで、古くから花壇や切り花、薬用に栽培されてきました。最近は人家の近くで野生化した花がよく見られます。この花も道端で咲いていました。
薬用には花、葉を乾燥して用います。
ゼニアオイ
ゼニアオイ
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タムシバ

今年は遅くまで雪があって、山ではやっとフキノトウが顔を出し始めました。辺りにはタムシバがたくさん咲いていましたから、じっくりと観察できました。コブシの花に似ていますが、花の後ろに葉が1枚付かないので区別できます。薬用には開く前の花蕾を乾燥して用います。
タムシバ タムシバ
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テイカカズラ

藤原定家の墓にまつわりついていたところから付いた名とも言われています。夏の頃、芳香のある白い花を咲かせます。花の形が風車のようになっていて、散るときはくるくると回りながら落ちて行きます。民間では茎葉を煎服して強壮剤に、葉をすり潰して傷に用います。
テイカカズラ
テイカカズラ
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