シイタケ
 
 低カロリーで、ビタミンB1、B2、植物繊維が多く含まれていて、健康食品としても注目
されているきのこ類の旬は秋ですが、栽培作業は今頃です。
 近くのホームセンターで、シイタケ菌や、原木のナラやクヌギ、栽培に必要な道具まで売
っているのを見てから、きのこ栽培を始めるようになりました。
 一度この原木栽培のきのこをたべますと、菌床栽培のきのこはもう食べられなくなるほど
おいしいきのこができるのです。
 シイタケを栽培するには、通常は木を山から切り出すことから
始めなければなりませんが、ホームセンターで売っているものを
買いますと簡単です。説明書通りに原木にドリルで穴をあけて、
そこにシイタケ菌の駒を打ち込むだけです。
ホダ木に菌を植えたところ

↑ ホダ木に菌を植えたところ
 植菌したホダ木は、菌を活着させるために庭の片隅に集めて、
周囲を遮光ネットなどで覆っておきます。日照りが続き、あまり
乾くときは時々上から散水します。
 5月から9月ごろまではシイタケ菌の繁殖が盛んな時期ですか
ら、ホダ木を直射日光の当たらない木陰や、家の北側で風通しの
良いところにおきます。暑い夏の間は遮光を強めにして、時々散水
しておきます。
シイタケが発生

↑ シイタケが発生
 こうして管理しますと、翌年の秋ごろからシイタケがニ
ョキニョキ発生し始めます。栽培業者は、このホダ木を水
につけてから一斉にきのこを発生させますが、自家用には
少しずつでも長い間収穫できる方が楽しいので、自然発生
に任せます。
 それでもきのこが発生する時は、適度の温度と湿度が必
要なので、時々ホダ木に散水してやりますと、傘が大きく
きれいに開きます。
 傘がすっかり開ききる前に収穫して、鍋に入れるか、あるいは焼いてポン酢をつけて食べ
ると、もうそれはおいしいおいしい、きのこ本来の味が味わえるのです。
 こうして、ホダ木が崩れてボロボロになるまでの数年間は、毎年、毎年おいしいシイタケ
を味わうことができます。


(2009年3月1日)