紫、黄、白、赤と路地は日増しに、にぎやかになってきており、

紫のキキョウの花も咲き始めています。

「桔梗の花 咲く時 ぽんと言いそうな」

加賀千代女の句からは、紙風船のように膨らんだ“つぼみ”がすぐに想像されます。

英名の“Balloon flower”も「なるほど、そうか。」と思えます。

キキョウの学名はPlatycodon grandiflorum です。

Platycodonは「広い鐘」の意味で花の形からついた属名です。

紙風船から釣り鐘へ。

意味を知ることにより、キキョウへの日本的イメージが更に強くなりました。

キキョウの根(生薬の桔梗)は、鎮咳、去痰、解毒作用があり、多くの漢方処方に配合されます。

歌い過ぎ、しゃべり過ぎなど、発声過度のために声がつぶれ、嗄声になったときには、“響声破笛丸”

がよいようです。