最近、急に寒くなり、1日の中で10℃以下を記録する日がつづきます。山は赤から黄色に色づき、そろそろ里にまで降りてきそうな勢いです。天気予報に反して思いがけなく晴天に恵まれたある日、ぶらっと車で出かけ、途中で立ち寄ったそば屋の店内で「新そば入荷」の案内を目にしました。新そばはやや甘く、試しにつゆにつけずにそのまま食べても美味しく感じられました。濃厚なそば湯も美味しくいただきました。

そばの種子は、生薬名蕎麦(キョウバク)で胃を開き腸を寛やかにし、気を下し腸胃の滞りを消す効能があるとされています。昔からお酒の害を少なくするともいわれますが、消化が悪いため多食することはよくないとも聞かれます。また、そばによるアレルギーは最も注意すべき食物アレルギーに位置づけられています。

そばは美容によくダイエット食とも健康食ともいわれていますが、色々な面での注意が必要なものです。食べ物とは、身体にとって有益にも有害にも働くものだということを常に心に留めておくことが必要なのかもしれません。

そばといえば、数年前に訪れたネパールのそば畑を思い出します。丁度、花の時期であり、それはまるで、自然の中のピンク色の絨毯でした。