道を歩けば、灰色や茶色だった世界に、徐々に黄、白、桃などの明るい色が点すようになりました。
黄色の正体はサンシュユやレンギョウの花です。
サンシュユは、幹や枝が空に向かって伸び、下から見上げれば黄色い花がたくさんの点のようにみられる高木です。
レンギョウは、背の低い木で、枝は放物線を描くように、昇ってなだらかに垂れ下がります。
サンシュユは空に向かい、レンギョウは土に近い位置で、それぞれに春を主張しているようです。
生薬「サンシュユ」は成熟果肉であり収渋薬として、「レンギョウ」は果実を清熱解毒薬として用います。
そのうちに、赤い珊瑚のようなサンシュユの実と特徴的な形をしたレンギョウの果実を見てみたいものです。しかし、レンギョウは自家不和合性の強い植物であり、同じ株から挿し木で増やした群落内では結実しないため、公園などで見ることは難しい場合が多いようです。
今日まではマンサク、サンシュユ、レンギョウ、ヒュウガミズキなど、黄色の花が多かったように思えますが、これから何色の花を見ることが出来るか、とても楽しみです。
すでにモクレンの白が控えていることは、確認済みです。