冬至の日には,日本を含む北半球では,一年中で正午の太陽の高さが最も低く,日照時間が最も短くなります。冬至は人間にとって,太陽の光が弱まるという不安な日でもあり,また,その日を境に再び日照時間が長くなっていくという喜ばしい日でもあることから,各地でお祈りやお祭りなどの行事が行われてきました。

冬至の日の風習としては,ユズ湯に入ったり,カボチャを食べたりすることが,現在でも日本各地で広く行われています。また地方によっては,コンニャクや小豆粥を食べることもあるようです。隣国の中国においても冬至の日の過ごし方がいろいろあり,寒さで耳が凍えないようにと,耳に見立てた餃子を食べるというユニークな習慣があります。

また冬至にユズ湯に入ると,風邪をひかなくなるといわれています。ユズを浮かべたお湯は香りがよいため,リラックスすることができ,肌が潤うとともに,身体も温まります。一方で,ユズは香りが高いことから邪気を祓う力があると考えられ,ユズ湯に浸かると身を清めるともいわれています。

冬至を過ぎると暦の上では春へと向かっていきます。しかし,気候はますます寒くなる一方です。風邪をひかずに健康でこの冬を過ごすことができるよう,冬至にはユズを浮かべた湯に入って,ゆっくりと身体を温めたいものです。