師走は忘年会のシーズンです。幹事を引き受けたときは、日程調整やお店選びに始まり、食事や飲み物の内容の吟味、余興をどうするかなどで数日間頭を悩ませることがあり、忘年会が無事終わることで、やっと1年を締めくくることができます。

昨年の金融危機や、この不況の中で忘年会の数も減少気味ではありますが、忘年会が続くと、ついつい飲みすぎたり食べすぎたりして、胃もたれなどの胃腸障害や二日酔いに悩まされます。

今年になり、お隣の韓国では、二日酔いの解消に、生薬「キグシ」を配合したドリンクが新商品として発売されています。「キグシ」は、クロウメモドキ科ケンポナシの成熟果実あるいは種子を乾燥したものです。酒毒を解す作用が知られており、『食療本草』に「酒の中にキグシを落としたところ、酒が化して水となったそうだ」という記載があります。この内容はにわかには信じがたいですが、酒毒を消すという観点から興味深いものです。

1年に1度くらいは羽目をはずしてみたいと思うこともありますが、飲みすぎや食べすぎにはくれぐれも注意し、忙しい年末に体調を崩さないようにしたいものです。