冬場の風物詩として、寒い冬に暖かなこたつの中でみかんを食べることがあります。みかんはミカン科のウンシュウミカンで、数多くの品種が存在し、また交配などによって日々品種の数も増えています。みかんの皮には精油が含まれ、その精油は薬用にもされています。生薬としては、乾燥した成熟果皮が、陳皮として利用されます。

みかんの栽培は、比較的温暖な地域で行われます。日照時間が長い、南斜面の丘陵地で、水はけの良い土が好まれます。早生品種としては、和歌山県の有田みかんが有名で、11月から12月頃に旬を迎えます。静岡県の三ケ日みかんは晩生種として知られており、果実を摘んだ後、しばらく小屋の中で熟成するため、1月から3月頃が、最も美味しい時期とされています。

みかんを食べる時に、甘いものを選びたいときには、へたとは反対側の表皮がでこぼこしたもので、へたの軸の断面が細く、全体的に赤いものが甘い傾向にあるといわれます。みかんの品種改良は数多く行われているため、食べる時期に合わせて美味しいみかんを入手することも楽しいものです。

また、みかんを段ボール箱で大量に購入した場合には、風通しが悪いために、カビが生えてしまうことがしばしば起こります。長期に保管する場合には、段ボール箱から一旦みかんを全て取り出だし、箱の中の湿気を防ぐために、底に新聞紙などを敷いて、みかんを箱に戻すとよいとされます。また箱のふたは開けたままにし、涼しくて風通しが良い場所に保管すると良いようです。