ようやく待ちに待った春がやってきました。今年の冬は記録的な暖冬でしたが、暖かな日々が多かった中でも少しずつ春の訪れを実感できるのは嬉しいものです。春になると、いろいろな草花が枯れ草の中から顔を出し始めます。いち早く地面から緑色の葉を出すのがヨモギです。ヨモギは一度刈り取っても、また春には生えてくる点で、生命力の強い植物といえます。

ヨモギは別名、モチグサやヨゴミなどと呼ばれます。一般的にお餅に混ぜ込んで草餅やヨモギ団子として食されることが多いです。生薬としては、「艾葉(ガイヨウ)」と呼ばれ、日本では、主にキク科のヨモギ Artemisia princeps Pampanini,オオヨモギ Artemisia montana Pampanini の2種類の葉及び枝先が用いられており、漢方処方の芎帰膠艾湯に配合されています。

また、お灸に使用される「もぐさ」も、ヨモギから作られています。ヨモギの葉を砕いて、葉の裏側の綿毛をあつめたものが「もぐさ」として使われます。この葉の綿毛の形態が、顕微鏡などで拡大してみてみるとT字型を呈しているのが特徴です。

ヨモギは昔から民間薬としても日本各地で用いられてきています。ヨモギの葉や茎を用いて、よくもんで汁をつけると切り傷や打撲に用いたりします。またこのヨモギの葉を乾燥したもので座布団を作ると、冷え性に良いと言われています。ヨモギの葉を入れた腰当てのようなものを用いても良いと言われています。